@article{oai:rakuno.repo.nii.ac.jp:00005167, author = {鈴木, 透 and 谷脇, 徹 and 山根, 正伸}, issue = {14}, journal = {神奈川県自然環境保全センター報告}, month = {Nov}, note = {Article, 丹沢山地における高標高域のブナ林ではブナの衰弱・枯死や草地化の進行といった森林の衰退が深刻となっている。そこで本研究では、現在実施されている丹沢大山自然再生事業をより効率的・効果的に実施するために、ブナ林の衰退が著しい丹沢山塊東部の主稜線を中心にブナ林の衰退リスクを評価し、これを基に再生優先地マップを試作した。ブナ林の衰退リスクは草地・裸地(ギャップ)の拡大とブナハバチによる葉の食害影響について評価した。その結果、ブナ林の現在のギャップは、歴史的な変遷の違い、地域による拡大の程度、現在のギャップの面積に違いがあり複合的な衰退リスクの影響の差異として現れていることが明らかになった。また、ブナハバチも累積的な影響に地域差があり、ブナハバチによる衰退リスクの空間的な分布が明らかになった。これら二つの衰退リスク評価の結果に基づいて再生対象地を選定したところ、天然更新により再生可能な「ブナ更新促進」の候補地は合計面積が非常に小さい一方、広葉樹の高木林への再生を目標とする「高木再生」の候補地は合計面積が大きい傾向を示した。また、ブナハバチの「重点対策地区」は比較的健全なブナ林が候補地となっていた。これより効率的な対策を実施するためには、地域ごとに異なる衰退リスクに対応した対策を優先して実施することが重要であると考えられた。}, pages = {75--80}, title = {衰退リスクから見たブナ林の再生優先地マップの作成}, year = {2016} }