@article{oai:rakuno.repo.nii.ac.jp:00005675, author = {石井, 智美 and 塚口, 朋美}, issue = {13}, journal = {北海道民族学}, month = {Mar}, note = {Article, 内陸アジアの最深部に位置し、遊牧民の末裔の国カザフスタン共和国の食に関する報告は少ない。2014年、2015年にカザフスタン西部地方とアルマティ近郊の一般家庭で、食に関する調査を行った。3軒の調査世帯ではいずれも乳をそのまま飲用することは無く、乳茶として大量に飲んでいた。乳加工は、社会主義時代に導入されたクリームセパレーターの利用によって伝統的な乳加工が簡略化していた。チーズは非熟成タイプの加塩されたクルトが毎日食卓に載った。乳脂肪製品をはじめ、乳製品を料理に加えるなど、その利用頻度は高いが消費量は多くは無かった。ウマ乳でつくられるクミス、ラクダ乳でつくられるシュバットと言った伝統的な発酵乳に対し、近年再評価の動きが起きているが、どちらの飲用量も多くは無い。肉はウシ肉、ヒツジ肉の消費量が多かった。好まれてきたのはウマ肉、ヒツジ肉だった。今日も肉を食べる時に、遊牧時代からの喫食順位等の伝承が守られていた。広大な国土で生産される小麦粉、そば、米等の入手が容易なことから、食における利用頻度も高い。食事調査を行ったT氏の平均エネルギー摂取量は2,268kcalだった。健康に対する妻の意識が高いが、日本の同世代の男性と比べT氏のエネルギー摂取量は高く、食塩量も平均9.5gと高かった。そこには炭水化物の摂取量が多いことと共に、伝統的な肉、脂の味への嗜好性が高いことが関与していた。}, pages = {51--57}, title = {カザフスタン共和国西部地方での食生活調査}, year = {2017} }